どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
エンジンを動かすのに欠かせないのが燃料です。
クルマやバイクであっても、トラックやユンボであっても、どんなエンジンが搭載されていても燃料は必要になってきます。
そんな燃料には2つの種類が存在します。
- ガソリン
- 軽油
この2つは成分に明確に違いが存在していて、使う車種やエンジンも違います。
またガソリンの中にも種類があり
- レギュラーガソリン
- ハイオクガソリン
にわける事ができます。
この2つは同じガソリンなので間違いやすいのですが、2つの成分は違うので理解しておく必要があります。
今回の記事では燃料ごとの違いについて、詳しく解説していきたいと思います!
Contents
ガソリンと軽油の違い
ガソリンと軽油には明確な違いがあります。
それは作り方です。
元々ガソリンも軽油も同じ原油から出来ているのですが、作り方に違いがあります。
原油を加熱してそこから出た蒸気で2つを作っているのですが、蒸気を回収する温度が違います。
ガソリンとして使う原油の蒸気は大体30℃~180℃くらいで出てきます。その温度帯で集めた蒸気がガソリンです。
軽油はガソリンよりも高い240℃〜350℃くらいの温度で出てきた蒸気を集めて収集したものです。
この蒸気の出る温度帯からも分かるように、ガソリンは常温常圧でもよく燃える性質を持っていて、軽油は高温高圧でよく燃える性質があります。
これらの作り方や燃えるタイミングのズレなどがガソリンと軽油の違いです。
レギュラーとハイオクの違い
レギュラーとハイオクはどちらもガソリンに分類されるのですが、この2つには違いがあります。それはオクタン価の割合です。
オクタン価とはエンジン内部の着火しやすさや、ノッキングの起こりにくさ(アンチノック性)を表す数値で、これが高いほど自己着火しにくくエンジンがノッキングを起こさなくなります。
ハイオクとはオクタン価が高いガソリンのことを言い、この基準はJIS規格で決められていてオクタン価96以上のガソリンをハイオクガソリンと言います。
レギュラーガソリンの基準値は89以上で、これ基準値を上回ってない、エンジンの燃料として使うことができません。
このオクタン価が違うとエンジンの燃料として使ったときの燃えにくさが変わります。
ハイオクの方が燃えにくい高性能なガソリンで、レギュラーと比べると値段が高いです。
ガソリンスタンドでは値段以外にも分かりやすく識別するため給油ノズルの色を変えてありますね(ハイオクは黄色、レギュラーは赤)
自分のクルマの油種を確認する方法
普通の乗用車に乗っていればほとんどがガソリン車なのですが、最近ではディーゼルエンジンを搭載した乗用車も少なくありません。
また軽自動車は名前に「軽」が入っているため軽油を入れてしまう人が稀に居ます。
自分のクルマに使う湯種は給油口を開けると裏側に書いてあるので、自分のクルマの油種が分からない人は確認してみましょう。
- レギュラーであれば「無鉛ガソリン」
- ハイオクなら「無鉛プレミアム」
- 軽油なら「ディーゼル」
と記載されています。
まとめ
今回の記事ではガソリンの種類について解説しました。
ガソリンや軽油などの燃料の種類を知っておくことで、自分のクルマに最適な燃料を入れることが出来るので、そのことでトラブルにならずに済みます。
自分のクルマのエンジンと適合しない燃料を入れてしまうと、エンジン不調の原因になったり、ガソリンと軽油を間違えてしまうとクルマが動かなくなってしまいます。
そうなるとJAFなどのロードサービスを使うことになるので十分注意しましょう。
今回の記事がガソリン毎の違いについて知りたい人の参考になれば幸いです。