どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
車の燃料はエンジン毎に決まっていて、ガソリンエンジンの中にはレギュラーを使う車とハイオクを使う車の2種類が存在します。
ハイオク仕様の車は性能がいいVIP車やスポーツカーなどに多いのですが、ハイオク仕様の車に乗っている悩みで一番多いのが
「燃料代が高い」
では無いでしょうか?
僕もハイオク仕様の車を乗っているので分かるのですが、
燃料をハイオクからレギュラーに変えてなんとかお金を浮かすことが出来ないかな?
と考えてしまいますよね。
今回の記事ではそう考えているカーユーザーの為に、
ハイオク仕様の車にレギュラーガソリンに入れたらどうなるか?
について解説していきたいと思います!
Contents
ハイオクとレギュラーの違い
ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れる前に、そもそもハイオクとは何なのか?
について知る必要があります。
ハイオクとは高オクタン価ガソリンのことを指していて、正式名称は「無鉛プレミアムガソリン」と言います。ガソリンスタンドでは見分けがつくように黄色の給油ノズルが使われています。
またハイオクはレギュラーに比べてオクタン価と呼ばれる数値が高いことで有名です。
オクタン価とはガソリンの燃えにくさを表す数値で、この数値が高いほどガソリンは自己着火しにくく、ノッキング(エンジンの異音)を起こしにくいです。
ハイオクはオクタン価が高いので、レギュラーガソリンと比べて性能が高く値段も高くなってしまうガソリンなのです。
ハイオク仕様車とは
ハイオク仕様車とは冒頭でも説明したとおり、クラウンやアルファードと言ったVIP車やスカイライやシルビアと言ったスポーツカーなどの、ハイオクガソリンを必要とするエンジンを載せた車のことを言います。
それらのエンジンは高性能なエンジンで高回転まで力強く回るので、圧縮比が高く点火タイミング遅いため、燃えにくくノッキングを起こしづらい高性能なハイオクガソリンで動かさなければならないのです。
ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れるのはNG
ここでやっと本題ですが、ハイオク仕様の車にレギュラーガソリンを入れるのはNGです。
レギュラーガソリンをいれても動かなくなるわけでは無いのですが、ハイオク仕様の車にレギュラーガソリンを入れてしまうと、せっかくの高性能エンジンの性能を100%使うことができなくなります。
上記でも説明したとおり高回転まで力強く回っていたハイオク仕様のエンジンが、レギュラーガソリンをいれることで高回転まで周りにくくなって、パワーダウンをしてしまいます。またそれだけでなく、レギュラーガソリンをいれてしまうとエンジンにノッキングが起こるようになり振動が増えて乗り心地が悪くなったりします。
ノッキングが出ているのでもちろんエンジン内部にいい影響は無く、エンジン内部が今まで以上にカーボンやスラッジが溜まってしまうので、すぐにオイルが汚れたりしてしまいます。エンジン内部が汚れすぎるとフラッシングをしたりする必要も出てきます。
確かにレギュラーガソリンを入れればハイオクとの差額分だけ安くハイオク仕様車に乗ることは出来ますが、これらの悪影響をエンジンに起こすことになり、エンジン自体の寿命も削れてしまうために車が長持ちしません。
そうなるとハイオクとレギュラーの差額より高くついてしまうので、結局金銭的に不利益を被ることになるため、ハイオク仕様にレギュラーガソリンは入れるべきでは無いです。
まとめ
今回の記事ではハイオク仕様の車にレギュラーガソリンを入れることについて解説しました。
ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れてしまうと
- エンジンの性能が落ちる
- 乗り心地が悪くなる
- エンジン内部が汚れる
- エンジンの寿命を削る
などこれだけ悪影響をエンジンに及ぼすので、レギュラーガソリンをハイオク仕様の車に入れるべきではありません。
結果として車自体の寿命を削ることになり、さらに費用が掛かってしまうので、節約効果も期待するべきでは無いです。
またエンジンのダメージにより、オイル交換などを含めた車検費用が高くなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
今回の記事でハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れることについて知っていただけたら幸いです。