どうも、整備士のナノです。
最近はみんカラなどのプラットフォームが広まって、DIYで整備する人が増えた印象があります。
検索やみんカラなどで整備手順を知って、作業を初めたらボルトが錆びていたことってありませんか?
せっかく作業時間確保して整備楽しもうとしているのに、ボルトが錆びて作業が進まなくなっちゃうと大変ですよね。
そんな人の為に今回は整備士の僕が、
錆びたボルトの取り方について解説していきたいと思います!
「動画の方が分かりやすい」と感じた方は、現役整備士が解説している下記の動画を参考にしてください!(私も携わっています)
なるべく短く、要点だけまとめた動画なので分かりやすいはずです!
Contents
なぜボルトは錆びるの?
ボルトというより金属の話になりますが、
金属は空気中の酸素(水分)や汚れが表面に付着することで腐食してきます。
整備する時に錆びてしまっているボルトは、
空気に触れたまんま放置された場所が多いです。
例:マフラーのボルト、アッパーマウントのナット
またそこが雨など水が当たるところだとなおさら錆びやすいです。
ボルトやナットの表面(工具を掛けるところ)だけが
錆びているのは問題ではありません。
錆びついて取れないボルトはネジ部の噛み合っているところまで
錆びてしまっているから問題なのです。
ネジ部同士が噛み合っていても完全な密閉ではありません。
少なからず隙間が空いていて、そこが空気に触れて錆びてしまうのです。
定期的に取り外すボルト・ナットであれば、
サビが出ていても少しなので大丈夫です。
ですがずっと放置しているボルト・ナットだと、
サビが強力な為、普通に取り外すことが出来ません。
なので次ではそんな強力に錆びてしまってボルトを、
取り外す方法について解説していきます。
錆びたボルトの外し方
錆びたボルトを外す方法は意外とあります。
今回紹介するのは、
- 浸透潤滑剤で取る
- ボルトを熱する
- ボルトを切る
この3つです。
最初に僕のオススメを言っておくと、
浸透潤滑剤で取る方法です。
なぜなら一番簡単で安全だからです。
逆にいうと熱すると切断の2つは危ないです。
どちらも奥の手くらいで知っておくと良いと思います。
特にボルトを切るに関してはDIYレベルではやらない方がいいのですが、
場所や状況によっては仕方ないときもあるので紹介だけします。
浸透潤滑剤でボルトを取る
錆びたボルトに浸透潤滑剤を噴射することで、
ネジ部の潤滑を良くして取り外す方法です。
とかが有名ですよね。
浸透潤滑剤とはその名の通り、
浸透力が強く潤滑性能に優れているものです。
錆びたボルトにこれを吹きかけると、
ネジ部の隅々まで潤滑成分が浸透するので、
錆びていても固着していても取り外すことが出来るようになります。
また吹きかけてもダメな時は漬けるくらいの勢いで、
吹きかけて5分くらい放置すると普通に取れたりしますw
また吹きかけた後に叩いたりしてみると、
振動でサビが落ちたり、液体が浸透したりするので効果ありです。
オススメの浸透潤滑剤
呉工業の556でもいいのですが、
僕は556より浸透力と潤滑性能が強い
を使っています。
何気にニオイも556よりもいいし、
ノズルがしまえたりと使い勝手が良いのも気に入っています。
すこし高いのがネックですが、
使う頻度が多いですし何度も助けられているので、
もう手放せないものになってしまいました。。w
ボルトを熱して取り外す
ボルトを熱して取り外す方法は危険ですが時には有効です。
浸透潤滑剤に漬けてもどうしても取れないボルトってあるんですよね。
そういう時はバーナーで炙ってすると、
金属が熱で膨張して取りやすくなります。
ですがこの方法は場所を選びます。
作業する場所はもちろんのこと、
バーナーで炙っても大丈夫な位置のボルトかどうかも肝心です。
燃えやすいもの(ゴムのブッシュ)などの近くでやらないように、
作業する際は場所を十分注意しましょう。
ボルトを切る
このやり方は取り外すというよりは壊すに近いかもしれません。
どうしても取れないボルトは頭を切り落として取り外したりします。
使う工具はサンダーが多いですね。
ここで注意すべきは部品に傷を付けないこと。
ボルトは必ず部品についているので、
その部品を傷つけてしまう可能性もあります。
そのためその点はしっかり注意しましょう。
また熱して取り外す方法同様に、
この切る方法も場所が大切です。
安全に配慮した作業を行うようにしてください。
まとめ
今回は錆びたボルトの取り外し方について解説していきました。
錆びたボルトの取り外し方は主に3つ。
- 浸透潤滑剤で取り外す
- 熱して取り外す
- 切って取り外す
僕は浸透潤滑剤で取り外すのをオススメしました。
一応熱する方法も切る方法もサラッと説明しましたが、
危険を伴うので出来るだけ作業しないほうが良いと思います。
もし浸透潤滑剤で取り外せなかったら、
素直に整備工場に持っていくのもアリだと思います。
今回の記事が錆びたボルトの外し方について悩んでいる人の参考になれば幸いです。