どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
車検を受ける際に見積もりとして車屋さんで車を見てもらいますよね。
そのときに「色んな整備をオススメされるけど、結局何をやるべきなの?」ってなってしまいませんか?
また「色々オススメされるけど予算が、、、」って人も多いかも知れません。
そういう時のために車検でやるべき整備を予め知っておけば、自分の車に最適な整備を選べて、結果的にコスパの良い車検を受けることが出来ます。
・車検を通すために必要な整備
・安全に乗るための整備
・快適に乗るための整備
車検の整備は主にこの3つに分けれます。
僕が車検の時にやるべきだと思うのは、安全に乗るための整備です。
この整備をケチると車検通した後に車が壊れてしまったりしてしまいます。
逆に車検を通すのに必要な整備は必要があればやり、快適に乗るための整備は自分の好みで構いません。
今回の記事ではこの3つの整備を細分化して、やるべき理由と目安の期間について解説していきます。
Contents
車検を通すために必要な整備
車検を通すために必要な整備とは言葉の通りで、車検を通すためにしなければならない整備のことです。
車検を通すには、国が定めた保安基準を満たす必要があります。
車検の保安基準からみて”アウト”なものや、基準値に達していない箇所がある場合車検には通りません。
いろいろな項目があり網羅的に説明することが難しいので、ここでは違法改造を除いた、よく保安基準に引っかかるもの2つを解説していきます。
タイヤ
恐らくタイヤが1番保安基準に引っかかる部分だと思います。
タイヤの溝には決められた基準値があり、タイヤの溝には残量の最低ラインがすぐ見て分かるように”スリップサイン”というものが設けられています。
スリップサインが表すところは「1.6mm」これが保安基準に定められた基準値です。
これを下回っていると車検に適合しません。なので車検を通すために交換しましょう。
またタイヤは経年劣化によるヒビでも交換という判断を下すこともあるので、タイヤの交換時期や寿命をしっかり確認しましょう。
タイヤの寿命っていつ?交換時期の目安と寿命をのばす方法を解説!
タイヤのヒビによる整備は車検に必要な整備ではなく、安全に乗るための整備になります。
足回りのブーツ類
足回りのブーツ類には沢山の種類があります。
- ドライブシャフトブーツ
- タイロッドエンドブーツ
- ステアリングラックブーツ
- ロアアームジョイントブーツ
- スタビライザーリンクロッド
車種によって異なるのですが、基本的にこれぐらい種類があります。
すべて車の足回りを支えたり保護するゴムブーツ部品です。
材質がゴムなので経年劣化等の影響によりヒビが入ったり、ゴムが切れて中のグリスが飛び出てたりすることがあります。
ヒビで収まっているうちは大丈夫なのですが、切れていると車検に通らないので交換が必要です。
安全に乗るために必要な整備
安全に乗るために必要な整備とは、車検後も安心して車に乗れるように行う整備のことです。
僕はこの整備が一番大切だと思っています。
半年点検などの定期的なメンテナンスを行っているのであれば、そんなに気にすることでは無いのですが、それをしていないのであればケチらずにやるべきです。
この安全に乗るために必要な整備に関しては、沢山やるべきことはあるのですがここでは最も重要項目である、油種類に絞って解説をしていきます。
エンジンオイル&エレメント
この2つは定期的に交換していると思いますが、安全に乗るためには必要不可欠です。
エンジンオイルを交換しないと、エンジンオイルが汚れて劣化してしまうのでエンジン内部の潤滑や洗浄が出来なくなります。
そのためエンジンオイルは
- 5000kmから10000km
- 半年に一回のペース
のどちらかのタイミングで交換しましょう。
車検までのメンテナンスで交換していないのであれば、車検整備で交換することを強くオススメします。
エンジンオイルの交換時期は?交換費用や交換すべき理由も整備士が解説!
オイルエレメントはエンジンオイルのゴミをフィルターによって吸着してくれます。
交換せずにいるとフィルターが汚れてしまい、エンジンオイルのゴミを吸着することが出来なくなってしまいます。
そのためオイルエレメントも交換が必要なのです。
エンジンオイルと共に交換できるのでオイルと一緒に交換しましょう。
オイル交換の2回に1回のペースがオイルエレメントの交換目安です。
オイルエレメントってなに?交換時期や交換費用を整備士が解説!
ブレーキフルード
ブレーキフルードは、ブレーキを動かすのに欠かせないものです。
推奨交換時期は2年に一度。
車検ごとに交換するのがベストです。
ブレーキは車の停止を司る大切な部品なので、しっかり整備しましょう。
これを交換無いとブレーキを踏んでも油圧が掛からずブレーキが聞かなかったり、坂道を下るときに起こるフェード現象などが起きやすくなってしまいます。
冷却水(LLC)
冷却水(LLC)とはエンジンがオーバーヒートしないために、エンジンを冷やす液体のことを言います。
冷却水もブレーキフルード同様に交換時期は2年に一度です。
ですがスーパーLLCと呼ばれるものが最近の主流になってきていて、これを使用している車の冷却水交換は10万kmに一回とかなので、自分の車の冷却水を確認してみましょう。
快適に乗るための整備
快適に乗るための整備とは車検時に必ずしも必要ではないその他の整備のことです。
これも添加剤などを入れてしまうと沢山の項目があるので
ここでは一般的な2つを解説していきます。
ワイパー
ワイパーとは、運転手の視界を確保するものです。
ゴム部品のため経年劣化や使っていく内にヘタってきてしまいます。
音が出たり水はけが悪い時は交換しましょう。
ワイパーゴムの交換時期っていつ?交換すべきタイミングを解説!
フロントのワイパーは使用頻度が高いため1年に一度の交換がおすすめです。
リヤのワイパーがある車は、使用頻度が高ければ1年に一度そうじゃないのであれば車検ごとに交換でもいいと思います。
エアコンフィルター
エアコンフィルターも快適に乗るためには交換が必要です。
家庭用のエアコンフィルターと同じで、ホコリが溜まってしまって風量が落ちたり、
菌の繁殖により嫌な匂いを発する場合があります。
エアコンの匂いや風量に違和感を感じたら交換しましょう。
推奨交換頻度は1年に一度又は一万kmに一度です。
車検時だけでなく、夏前に毎に交換してもいいと思います。
https://nanoblogj.com/air-conditioner-filter
まとめ
今回は車検時にするべき整備の解説をしました。
車検を通すのに必要な整備はもちろんのこと、
安心して乗るための整備もするべき!
安心して乗るための整備や快適に乗るための整備は、車検時に限らずやっておくべき整備が含まれています。
日々のメンテナンスでこの部分をやって置くと、車検を通す時に必要な整備だけで済んで車検費用を抑えれるかも知れません。
今回の記事が車検を受ける人の参考になれば幸いです。