どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
車検時期が近づいてくると気になるのが車検費用ですよね。
多くの場合車検満了日より前に修理工場に出して、見積もりの作成をしてもらうと思うのですが、車検費用として提案された見積もり代金が高かったことは無いでしょうか?
また高い見積もりを出されてしまったらどうしようと思いませんか?
車検費用が高いのには原因があるので、見積もりを出してもらったその場で決めてしまうのでは無く、一回持ち帰って検討するべきだと思います。
今回の記事では車検見積もりをする整備士の立場から、
- 車検見積もりを作成する流れ
- 車検見積もりを使った車検を安くする方法
について解説したいと思います。
Contents
車検見積もりを作る流れ
車検見積もりを作る際は車を点検してから見積もりを作成します。
どんな車であっても点検をして車の状況を確認しないと見積もりを作成することが出来ません。
おそらく殆どの修理工場が同じだとは思いますが、僕が車検見積もりを作成する時に提案する整備内容は
- 車の異常を直すための整備
- 車検を通すための整備
- 安心快適に乗るための整備
この3つに分かれます。
車の異常を直すための整備
車の異常を直すための整備とは
- エンジンのオイル滲みや異音
- 足廻りのガタつき
- 内装部品の割れ
- エアコン不良
などなど色々あります。
もちろんこれらの中にはひどくなりすぎると車検に通らなかったりするので、車検時に必要な整備に位置づけされることもあるのですが、車検に関係はないけど車の異常と判断されるもののことを指しています。
これらの整備は頻度こそ少ないですが、異常を放置したままにすることは出来ないので僕は車検の見積もり時に伝えるようにしています。
車検に通すための整備
車検に通すための整備とは文字通り、車検を通すためにしなくてはならない整備のことを指します。
よくあるのはブーツ類のゴム部品の切れなどです。
普通の半年点検や12ヶ月点検の際も確認して整備を進めますが、車検時に切れていると保安基準に適合しないため必ず進めて作業してもらうことになります。
安心快適に乗るための整備
安心快適に乗るための整備とは、車の異常でも車検を通す時に必要な整備でも無く、やっておいたほうが良い整備の事を言います。
例えばエアコンフィルターやエンジンオイル添加剤などの整備。
これらは車検を通すために必要になる整備ではないし、車の異常から進めたい整備では無いですが、これをやっておくといいのかな?と判断した整備です。
なぜ高額な車検見積もりが出来るのか?
車検の費用は法定費用の他に、基本整備代(車検代行代)や一般整備代によって決められています。
高額な車検見積もりになるときは、
- 基本整備代
- 一般整備代
この2つのどちらか又は両方が高い場合に高額な車検見積もりになってしまいます。
ここらへんの費用に関しては別の記事で詳しく書いているので参考にしてみてください!
車検見積もりが高くなった時はどうする?
車検見積もりが高くなってしまったときは一回持ち帰って冷静に考えるのが僕は良いと思います。
もちろん車検満了日に余裕がある時にしかできませんが、その場で車検内容を決める必要はありません。その場で交渉するのは良いとは思いますが、車について知らなかったりすると内容が分からず押し切られてしまうかもしれません。
なので車検見積もりが高額だったときは一回持ち帰ってどんな整備をするべきなのか?を冷静に考えるべきです。また持ち帰らずとも、車検を通すために必要な整備かどうか?で整備の基準を考えると安く収まることがあります。
車検見積もりを安く抑える方法
車検見積もりを高く感じて一回持ち帰ったならば、ほかの修理工場と相見積もりを取るのも手だと思います。
修理工場が違うと整備代金が違ったり、オススメしてくる作業内容も変わってくると思います。なので相見積もりをとって安い方で車検を受けるというのも良いと思います。
相見積もりを取る際、修理工場選びに迷ったらこの記事を参考にしてみてください!
まとめ
今回の記事は車検見積もりが高かったときの対処法や車検見積もり作成の流れについて解説していきました。
車検は法定費用などの関係でどうしても費用が多くかかってきてしまうため、高額な車検見積もりになりがちです。
今回の記事ではその中でも安くする方法や、どんな整備を勧めてきているのか?が分かる内容だったと思います。
今回の記事が高額な車検見積もりに悩んでいる人の参考になれば幸いです。