どうも、整備士のナノです。
ミッションオイルを交換したことがない。
いつ交換すればいいかわからない。
そもそもミッションオイルが分からない。
こんな風に思っている方って結構多いのではないでしょうか？
交換を勧められても何のことだか分からないし、
交換すべきものなのかも分からないですよね。
そう思うのも仕方ないのですが、
実はミッションのオイルもエンジンオイル同様に汚れたり劣化してしまうのです！！
エンジンオイルほど交換頻度は高くなくとも、
ミッションオイルにも交換時期があります。
ミッションの種類や走り方などにも影響を受けますが、
一般的に2～3万キロごとに交換するオイルです。
こう言われてもイメージが付きづらく、
そもそもミッションオイルについて分からない人は置いてきぼりですよね。
そこで今回の記事では、
ミッションオイルとはなにか？
なぜ交換しなくてはいけないのか？
交換時期の目安はいつなのか？
について解説していきたいと思います。
ミッションオイルとは？
ミッションオイルと言っても様々なミッションが使われていて、
車種によってバラバラなので、今回は大きく分けます。
ミッションにはAT、MT、CVT
と3つのミッションが大きく分けてあります。
ミッションオイルはそれらのミッションに使われているオイルのことです。
ATFとは？
ATFとは、AT（オートマチックトランスミッション）のオイルのことを言います。
ミッションの中で今現在1番採用されているので、
1番よく聞くオイルだと思います。
ATFはオートマチックトランスミッションフルードの略で、
車速やエンジンの回転数に応じて変速するATの
潤滑や冷却、洗浄を担うオイルのことを言います。
CVTFとは？
CVTFとはCVTを潤滑、冷却、洗浄しているオイルのことを指します。
CVTも一応オートマの一種なのですが、
CVTは無段変速機とも呼ばれていて、
変速構造が大きく違うため別々のオイルを使うことになります。
マニュアルミッションオイルとは？
マニュアルミッションオイルは言葉の通りで、
MT（マニュアルトランスミッション）のオイルのことを言います。
ギヤオイルとも呼ばれていて、MTを潤滑、冷却、洗浄するオイルのことです。
あとミッションオイルというとマニュアルミッションオイル指すことが多く、
ATFやCVTFのことではないので注意が必要です。
MTFという呼び方はあるのですが全然浸透してません。
今回は便宜上ミッションオイル（トランスミッション用のオイル）として使います。
ミッションオイルも汚れて劣化する
冒頭で説明したように、ミッションオイルもエンジンオイル同様に
汚れたり劣化したりしてしまうのです。
ただミッションオイルは密閉度が高いケースに入っているので、
劣化のスピードはエンジンオイルより緩やかです。
ですがギア同士の摩耗によって出た鉄粉や、
汚れも徐々に蓄積されていくのは間違いありません。
そのためミッションオイルの交換が必要なのです。
ミッションオイルの交換時期
ミッションオイルの交換時期は2～3万キロです。
年間走行距離が少ない場合は
車検2回に一回（4年に一度）交換するのでもいいと思います。
あくまでもこれら目安ですので、
ギヤの入りが悪かったり、ギヤを入れた時のもたつきなどを感じた場合
異常を感じた場合は交換することをオススメします。
また最近の車ではミッション自体の性能もオイルの性能も上がってきたことから、
「10万キロに一回の交換でいい」とメーカー側が指定してきています。
ですが整備士側としては2～3万キロ、最悪でも4～5万キロの交換が
ミッションにとって良い選択だと思います。
まとめ
今回はミッションオイルについて解説しました。
僕が伝えたいことをまとめると、
- ATF、CVT、マニュアルミッションオイルの3つがある
- どれも劣化するし汚れが溜まるから交換が必要
-
交換時期は2～3万キロ、最低でも4～5万キロ
となります。
ミッションオイルはよく分からない分軽視されがちですが、
走行には必要不可欠なパーツのオイルです。
定期的に交換をすれば快適なカーライフを送ることが出来ると思います。
僕的には車検2回に一回（4年に一度）交換するのがオススメです。
今回の記事がミッションオイルの交換について悩む人の参考になれば幸いです。
