どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
車についているディスクブレーキは、ブレーキパットとブレーキローターという部品で構成されています。
ブレーキパットの交換時期はよく来るので、車検時や点検時に交換を勧められていると思いますが、ブレーキローターの交換ってあんまり聞かないですよね?
実はブレーキローターもパットと同じく摩耗していくので交換が必要になります。
ですが摩耗する量が少ないので交換することが無いだけです。
実際ブレーキローターを交換するときは摩耗による交換より歪みや、制動力アップで交換することのほうが多いです。
今回の記事ではそんなブレーキローターの交換時期やタイミングについて詳しく解説していきたいと思います。
Contents
ブレーキローターとは?
ブレーキローターとは、ブレーキシステムに一つであるディスクブレーキを構成する部品で、ピストンによって押し出されるブレーキパットを接触させて制動力を発生させています。
鉄やステンレスなどの硬い金属などの材料で出来ていいる円盤状の部品です。
ブレーキは摩擦熱を発生させることで制動力を得ているので、このディスクブレーキは摩擦熱に耐えられる放熱性の高いもので、熱に耐えられるように鋳鉄性やステンレス製のものが車やバイクに用いられています。
ブレーキローターの交換時期やタイミング
ブレーキローターはエンジンオイルやブレーキフルードなどと違い、明確なkm数や経過年数による交換時期はありません。
このブレーキローターの交換時期やタイミングを見るためには、ブレーキローターの状態で判断するしか無いのです。
- 段付き摩耗
- 歪み
- サビや腐食による制動力不足
- ブレーキの性能アップ
この4つのうちどれかのタイミングや交換時期がきた時に、ブレーキローターは交換されます。
この交換時期やタイミングを一つずつ詳しく解説していきます。
ブレーキローターの段付き摩耗
ブレーキローターは使っていると段付き摩耗と言って、ブレーキパットが背属するローターの面に段差が出たような摩耗をすることをいいます。
ブレーキパットとかにもよるのですが、パットが上手くローターに接触していない状態が長く続いてしまうと段付き摩耗が出てきます。
この摩耗が出てしまうと制動力は下がってるため、交換時期になってきます。
またパットの交換時期を無視して乗り続けていたりすると、パット残量がなくなって金属同士が摩耗してしまい、段付き摩耗になることがあります。
これは相当危険なことで、パット残量がないと段付き摩耗以上にひどい結果になる可能性もあるので、パット交換はするようにしましょう!
ブレーキローターの歪み
ブレーキローターの歪みは、何かにぶつかってしまった時や事故後の車などに出てしまうのですが、ブレーキローターが歪むとブレーキジャダーや異音など起きてしまいます。
また普通に走行していても放熱の関係で歪んでしまうことってあるので、なにかブレーキに違和感を感じたら修理工場に点検だけでも出して見てください。
サビや腐食による制動力不足
ブレーキローターはホイールの裏にむき出しでついている部品なので、雨や洗車の水で簡単に錆びてしまいます。
簡単な錆であればブレーキを使っているうちに表面が削れているので大丈夫なのですが、酷いサビや腐食であると交換しないと治りません。
またこの状態のブレーキローターはパットがしっかり接触していて、摩擦を起こしていていても制動力が低くなってしまいます。
なぜならサビや腐食で表面が汚いので、摩擦力が低下してしまうからです。
そのためそうなってしまった人は交換時期となります。
制動力アップのために交換
制動力や性能をアップするために交換する人も結構居ます。
ローターの表面にスリットを入れたり、穴が空いてあるものに交換して放熱性を高めたりする人が多いです。
これらの加工がしているやつに交換すると、制動力がアップしたりブレーキの熱ダレなども防げるので、レースをある人やスポーツ走行がしたい人は交換しています。
まとめ
今回の記事では、ディスクローターの交換時期やタイミングについて解説していきました。
ブレーキローターはディスクブレーキを構成する部品で、摩耗したり歪んだりすると交換が必要なことが分かっていただけたと思います。
実際よくあるのが歪みや段付き摩耗で、これらは場合によっては異音などの原因になるので、これが出たら交換したり磨いたりすることをオススメします。
今回の記事がブレーキローターについて知りたい人の参考になれば幸いです。