どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
冬になると気になるのが天候や路面状況ですよね。
雪が降る降雪地帯だったり、雪は降らないけど路面が凍結してしまう地域に住んでいると欠かせないのがスタットレスタイヤ(冬タイヤ)です。
ですがそのスタットレスタイヤですが、ノーマルタイヤと何が違うのか知ってますか?
冬用のタイヤと知っていても、具体的にノーマルタイヤとの違いについては分からないですよね。
そんな人のために今回の記事では、スタットレスタイヤとノーマルタイヤとの違いについて解説していきたいと思います!
Contents
スタットレスタイヤとは?
そもそもスタットレスタイヤというのは、寒冷地で雪が積もる路面を走る人や、都会などのアイスバーンが起こっている路面走るためのタイヤです。
雪が積もっている積雪路やアイスバーンが起きてしまった凍結路は、夏などの普通な路面と比べると摩擦係数が低く、滑りやすいため冬用のタイヤが必要なのです。
スタットレスタイヤにも種類があるのですが、基本的には積雪路や凍結路を走るのに適しているので、冬に履くタイヤということで冬タイヤと呼ばれたりしています。
スタットレスタイヤとノーマルタイヤの違い
スタットレスタイヤとノーマルタイヤの違いは大きく分けて2つあります。
- ゴムの材質
- トレッドパターン
これらは使う用途の違いから出るもので、乾燥した普通の路面を走る場合と、雪が積もった積雪路を走る場合では大きく違います。
そのためそれにあわせたタイヤ作りが必要なのでこの2つが違うのです。
更に詳しく解説していきます。
スタットレスとノーマルはゴムの材質が違う
スタットレスタイヤとノーマルタイヤはそもそもゴムの材質が違います。
タイヤに使うゴムそのものは基本的に似たようなゴムを使っているのですが、そのゴムに混ぜるコンパウンドと呼ばれるタイヤの材料が違います。
このコンパウンドはタイヤの削れ方や、路面との接地の仕方を決めるものなので、使用方法の違うタイヤでは当然このコンパウンドも違うものになります。
またメーカーによっても違います。
- 積雪路に強い材質
- 凍結路に強い材質
この2つは似ているようで全く異なる性質が必要なので、材質ごと変わってしまうのです。
とこのようにノーマルタイヤとスタットレスタイヤだけでなく、スタットレスタイヤの中にも沢山の種類があるのです。
スタットレスとノーマルタイヤはトレッドパターンが違う
スタットレスタイヤとノーマルタイヤでは路面に接するトレッド部分のバターンが大きく違います。
そもそもタイヤのゴムの材質が違いますし、使う用途も違うのでトレッドに差ができるのですが、それぞれが用途に合ったトレッドパターンをしています。
例えばノーマルタイヤだと乾燥した路面を走るグリップ性能と、雨の日でも滑らないウェット性能が求められます
そのためノーマルタイヤの接地面(トレッド)は、水を排水しやすいパターン(溝の形)になっています。
反対にスタットレスタイヤの接地面は乾燥した路面をある程度走ることを予測して作られているのですが、それよりも想定される路面は、凍結路や積雪路なのでそれ用にトレッドパターンが作られています。
スタットレスはこのトレットパターンが細かくギザギザで、これによって摩擦抵抗の少ない積雪路や凍結路を走れるようにしているのです。
まとめ
今回はスタットレスタイヤとノーマルタイヤの違いに関して解説しました。
スタットレスタイヤはそもそも普通の路面を走るように設計されてなく、雪が降った時積雪路やアイスバーンで凍ってしまった凍結路を走るためのタイヤです。
そのためノーマルタイヤとスタットレスタイヤは、ゴムの材質やトレッドパターンが大きく違いました。
2つの違いをよく知って、季節や自分の地域に必要なタイヤを選べるようになりましょう!
今回の記事がスタットレスとノーマルの違いについて知りたい人の参考になれば幸いです。