どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
車には様々な洗車用品があります。
そんな数ある洗車用品の中にあるタイヤ用のワックスって知ってますか?
車を洗車したあとにワックス掛けをするように、タイヤを洗った後にはタイヤワックスを塗ると良いとされています。
またガソリンスタンドでも洗車のついでにオススメされたりすることがあると思います。
ですが実際のところタイヤワックスの効果ってどうなんでしょうか?
またタイヤワックスはどんな種類があってどう使えばいいか分からない人も多いのではないでしょうか?
今回の記事ではそんな人のために、タイヤワックスの効果や種類、使い方について解説してきたいと思います!
Contents
タイヤワックスの効果
タイヤワックスとは、洗車後綺麗にしたタイヤに塗るワックスのことを指しています。
主にシリコンやオイルの力でタイヤの黒さを際立たせ、新品同様の輝きにしてくれるものです。
タイヤワックスをタイヤ(サイドウォール部)に塗ることで、その部分の艶が出てタイヤ本来の黒さを際立たせることが出来ます。
またタイヤワックスの塗ることで、ゴムの表面をワックスがコーティングをしている状態になるので、汚れが付着するのを防いでくれます。
またタイヤの表面を紫外線から守る役割もあるので、タイヤのひび割れや経年劣化を抑える効果も期待する事ができます。
タイヤワックスの種類
タイヤワックスは大きく分けて2つの種類があります。
- 油性
- 水性
この2つです。
油性のタイヤワックス
油性のタイヤワックスは溶剤にシリコンオイルを混ぜ合わせたもので、タイヤの表面に馴染みやすいのが特徴です。
タイヤの表面によく馴染むので、塗っている最中に液垂れをすることなく、たいへん塗りやすいです。
また油性のワックスなので水や汚れを弾きやすく、艶や汚れ防止の効果が長く続くのもメリットの一つです。
ただデメリットもあります。
油性タイヤワックスのデメリットは、タイヤの接地面につくとタイヤのグリップ力を奪ってしまうことです。
油性タイヤワックスは馴染みがよく、長持ちするのがメリットであり特徴なのですが、タイヤのサイドウォールだけでなく接地面に付着してしまうとメリットがデメリットに変わってしまうのです。
タイヤはゴムを路面との摩擦力によって熱を与えてグリップ力を得る部品ですが、タイヤの接地面に油性のタイヤワックスがついてしまうと、接地した状態でも油分のせいで滑ってしまいます。
油分で滑ってしまうとタイヤはグリップ力を失うので大変危険です。
そのため、油性のタイヤワックスを塗る際は接地面につけないように気をつけなくてはなりません。
水性のタイヤワックス
水性のタイヤワックスは、水にシリコンを乳化させて作られたタイヤワックスです。
タイヤワックス本来の効果である
- 艶出し
- 汚れ防止
- 紫外線から守る
これらの3つの性能はしっかりと持ちつつ、すぐに落ちやすいため、接地面についたとしても油性と比べて滑る可能性が低いです。
なので油性と比べて塗る時に注意するべきところがありません。
ただしこれにもデメリットがあります。
水性タイヤワックスのデメリットは持ちの悪さです。
よく落ちやすい性能のため接地面についても安心して使うことが出来るのですが、タイヤワックスとしての持続性がないです。
水性というだけあって、水などですぐに流れてしまいます。
また油性と違い液体の粘度が低いので、サラサラしていて塗る時に液垂れしやすいのもデメリットとしてあります。
値段も油性と比べると少し高めです。
タイヤワックスの使い方
タイヤワックスは特殊な設備を必要とせず、洗車後に気軽に出来るのも特徴なので、ここではタイヤワックスの使い方について紹介します。
- タイヤを綺麗に洗う(水分は拭き取らない)
- ムラが出ないように塗り込む
- 余分なタイヤワックスを拭き取る
このスリーステップで簡単にタイヤワックスを使うことが出来ます。
作業のコツ
この作業で一番難しいのが、ムラなく塗り拡げるところです。
この作業のコツはタイヤの円に沿って塗るのではなく、タイヤに対して縦に塗ることです。
タイヤの円に沿って塗っていると表面だけにしか塗れて無くて、全体に塗ることが難しいので、ホイールからタイヤの接地面に向かって縦に塗ることで、よりしっかり塗り込む事ができるのです。
またこうして塗ることで、タイヤの回転方向など関係なく綺麗に塗れますし、タイヤの円周上に沿って塗る方法よりタイヤワックスが長く持ちます。
タイヤワックスを塗る時は参考にしてみてください!
まとめ
今回の記事では、タイヤワックスの効果などについて解説しました。
タイヤワックスには、
- 艶出し
- 汚れ防止
- 紫外線による劣化防止
の3つの効果があります。
油性か水性かによって耐久性や注意すべきところが違いますが、どちらもタイヤワックスとしての効果は持っています。
またタイヤワックスの塗り方は簡単なので、洗車時など自分で作業を行う時には作業手順と作業のコツを見て綺麗に仕上げてみてください!
今回の記事がタイヤワックスについて知りたい人の参考になれば幸いです。