どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
ほとんどのガソリンエンジンについているスパークプラグ。
自分の愛車のスパークプラグの交換時期は大丈夫ですか?
スパークプラグはエンジンを動かすための重要な部品なので、
しっかりと交換時期や状態について点検しなければなりません。
また交換しないとアイドリング不調などの原因となります。
アイドリング不調は点火系統が原因になっている事が多く、
スパークプラグに関してはさらに注意が必要です。

今回の記事では、
- スパークプラグとはどういうものなのか?
- プラグの交換時期や費用
などについて詳しく解説していきたいと思います!
スパークプラグとは?
スパークプラグは点火プラグとも言われていて、
エンジンの燃焼室についている部品です。
エンジンは圧縮した混合気に火花を飛ばして
爆発させることで動力を発生させています。
この動力を発生させるときの「火花を飛ばす」
部分で必要なのがスパークプラグ(点火プラグ)です。
スパークプラグの寿命や交換時期が来てしまうと
上手く火花を飛ばせなくなりエンジン内部で
混合気を燃焼させることが出来なくなってしまいます。
この状態がアイドリング不調であったり、
エンジンの失火や始動不良につながるのです。
そのためスパークプラグの寿命や交換時期、
について知らなければなりません。
スパークプラグの交換時期
スパークプラグは基本的に10万kmに一回が交換時期です。
そのほかにはアイドリング不調が起きて、
イグニッションコイルを交換しなければならない時も
同時にプラグ交換をします。
レースに参加している車両であれば、
通常の交換時期よりはやく交換することもありますね。
また最近の新しいハイブリット車だと、
ガソリンエンジンだけに動力を依存しないので、
20万km毎一回だったり交換不要の場合もあります。
ですが普通の車は10万kmに1回の交換が目安なので、
10万km付近になったらプラグの状態を点検することが必要です。
スパークプラグ交換で得られる効果
スパークプラグ交換で得られる効果は色々あります。
- アイドリングが安定する
- エンジンレスポンスの向上(エンジンの吹け上がりが向上)
- 燃費の向上
- 始動性がよくなる(バイクだと特に)
アイドリングの安定はアイドリング不調の時によく感じる事ができます。
イグニッションコイルの効果もありますが、
新品プラグに交換すると火花がよく飛ぶのでアイドリングも安定します。
エンジンレスポンスの向上も燃費向上も同じ理由で、
新品プラグに交換すると交換前より火花が飛びやすいので、
エンジンの混合気をより安定した火花で点火させる事ができます。
そのおかげで燃焼の効率がよくなり、
吹け上がりも良くなって燃費も向上するのです。
エンジンの始動性も同じ理由です。
始動性はバイクの方がよく感じることが出来ると思います。
インジェクションのバイクだとそんなに変わらないのかもですが、
キャブのバイクだと燃料の濃さが安定しないので、
点火プラグの火花が上手く飛ばないとエンジンの始動しにくいのです。
あとはエンジンの大きさも小さいので点火プラグに依存している
という部分もあるとは思います。
スパークプラグ交換の費用
スパークプラグの交換費用はエンジンの気筒数で変わってきます。
エンジンが何気筒かによってプラグの数も変わります。
また一部の車はダブルプラグを採用していることもあるので、
3気筒でも6気筒分のお金がかかってしまうことも。。
スパークプラグ自体の部品代は1本1000円くらいなので、
4気筒の場合でプラスで工賃がかかってきても、
1万~1.5万円で交換することが出来ます。
作業自体はそんなに難しくないので、
自分で交換するのもアリだと思います。
ですがプラグの締め付けトルクや、
イグニッションコイルのコネクタなど、
間違えてはいけない部分があります。
これを間違えてしまうとエンジンが始動しなかったり
締めすぎでプラグが中で折れてしまったりする可能性も。
大幅な費用削減になりますが、
プラグ交換にはリスクもあるので、
出来れば修理工場で交換することをオススメします!

まとめ
今回はスパークプラグについて解説してみました。
僕が作業する時は走行距離をみて交換時期かどうかを測定し、
プラグギャップの状態や汚れ具合でお客さんに交換を勧めています。
またアイドリング不調でイグニッションコイルを交換する時は
スパークプラグも一緒に交換してもらってますね。
スパークプラグはエンジンを動かすための重要な部品なので、
適切な時期での交換をしていく必要があります。
突然の失火やアイドリング不調を起こさないためにも、
交換時期間近や異常を感じたら点検してみましょう!
今回の記事がスパークプラグの交換について知りたいの参考になれば幸いです。