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発炎筒は車検に必要?使うタイミングや有効期限とは?

発炎筒

どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。

 

車にトラブルが合った時や、事故にあった時など非常時に使う発炎筒

 

その発炎筒には有効期限があったり、車検時に必要だったりすることを知っていますか?使う頻度も少ないですしよく見るものでもないので意外と知られていないんですよね。

 

というわけで今回の記事では発炎筒の使うタイミングや有効期限、車検時になぜ必要なのか?などについて詳しく解説していきます!

発炎筒とは?

発炎筒とは、車の緊急時の停車の際に着火させて使う非常用の道具です。

 

車の緊急時とは、急なエンジントラブル車同士の追突事故のことなどを指していて、周りの車に危険を知らせるために使うことが多いです。

 

多くの場合助手席の足元についていて、使う際はそこから取り出して使います。

一般的には発炎筒と呼ばれれていますがその他にも、ハイフレアーフュージと呼ばれたりもします。

 

また結構な確率で発炎筒と発煙筒について勘違いされていることがあるので、発炎筒と発煙筒の違いについて解説していきます。

発炎筒と発煙筒の違い

発炎筒と発煙筒は読み方も相まってよく勘違いして覚えられていますが、実際には全くの別物です。(僕も整備士2年目まで間違えていましたw)

 

発炎筒と発煙筒の違いは伝える目的と伝える手段の違いです。

 

先程も解説したとおり発炎筒は車に車載されている、車の非常時に周りに危険を知らせるための道具です。発炎筒は炎の光で周りに危険を知らせます。

 

発煙筒は周りに危険を伝える意味もありますし、軍隊では何らかの合図や指示を伝えるために使う道具です。点火させると多くの煙が出るためそれで様々なサインを周りに伝える事ができます。

LEDタイプの発煙筒

最近では発炎筒を搭載する車だけでなく、LEDライトで周りに危険を知らせるタイプのものも増えてきています。LEDタイプのものは発炎筒と言わず、非常用警告灯といいます。

 

LEDタイプのものは発炎筒と違い、炎の光で伝えるのではなくLEDの光で周りに危険を知らせます。特徴は何度でも使えて発炎筒より安全に使用が出来ること。

 

発炎筒は一回つけると燃え続けてしまうので消耗品です。ですがLEDタイプのものは電池が切れるまで何回でも使えるため、再利用が可能です。また発炎筒はマッチみたいに着火して炎を発生させるのに対し、LEDタイプはキャップを回すだけで光源が確保できるので安心して使えます。

 

発煙筒には有効期限がありますがLEDタイプにはそれが無く、充電が来れるまで使うことが出来ます。ただいくら再利用が出来ても何回も使うものではないので電池の残量チェックは定期的に行うと良いと思います。

発炎筒の有効期限

先述してとおり発煙筒には有効期限が存在していて、有効期限は製造から4年で迎えます。

 

発炎筒の中身は火薬なのでこの有効期限が過ぎてしまうと、湿気によって着火不良を起こしてしまったり、炎の勢いが弱く光源として足りないものになってしまう可能性があります。

 

この有効期限が切れていると車検に通らない可能性もあるので、車検ごとや点検ごとに有効期限を確認しておくのが良いでしょう。

発炎筒は車検に必要

発炎筒は車検時の保安基準で車に載ってなければなりません。

 

陸運局の車検の検査では実際に発炎筒の有無しか確認されませんが、本来であればちゃんと光源としての役割を果たすかどうか確認する必要があります。

 

その時にいちいち着火するわけにもいかないので、陸運局では発炎筒の有無しか確認しないのでだと思います。街の民間車検場や指定工場だと発炎筒の有無と共に有効期限を確認して、有効期限切れの発炎筒である場合交換しないと車検を通してくれないので、有効期限が切れていたら速やかに交換した方が良いです。

 

なにより緊急時に使えないと周りとの巻き込み事故などに発展しかね無いので、有効期限は発炎筒が使えるかどうか?を確認するためにも必要です。

発炎筒を使うタイミング

何回も出てきていますが、発炎筒を使うのは緊急で車が停止してしまった時や、事故を起こしてしまった時に使います。発炎筒を使うことで周りに何かあることを認知させて、危険を回避する事ができます。

 

高速道路ではよく三角停止表示板と一緒に併用されて使われていますね。

発炎筒を使う時に注意点

発炎筒はマッチのように着火させて使います。その時に気をつけるのもそうですが、置く場所に関しても気をつけた方が良いです。

 

エンジントラブルや事故でもそうですが、車の液量関係には燃えやすいオイルやガソリンが使用されています。エンジントラブルであればオイルが漏れているかも知れませんし、事故だと衝撃でガソリンタンクまたはガソリンのホースが抜けてガソリンが漏れ出している可能性もあります。

 

発炎筒は炎を発するものなので最悪の場合、オイルやガソリンなどに引火して大きな二次災害を起こす危険性があります。そのため発炎筒を置く位置には注意を払うべきです。

まとめ

今回は発炎筒について詳しく解説しました。

 

発炎筒は使うタイミングがないだけに(無いほうが良い)意外と知られていないことがたくさんあります。車検時に必要なのか?に関しても、2年に1回しか気にしないので忘れてしまいがちですよね。

 

特に注意すべき引火の危険性なんかはトラブルで焦っている状態のときだとやりかねません。周りに危険を知らせるのはとても大切ですが、二次災害を起こさないことも同様に大切なので注意を払うようにしましょう。

 

ほかにも非常時に使う道具の記事を書いているのでチェックしてみてください。

【非常時に使う】発炎筒や三角停止表示板などの使い方を整備士が解説!どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。 車にはいろいろな装備がついていますが、 その殆どが走行に必要なパ...

 

今回の記事が発炎筒について知りたい人の参考になれば幸いです。

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