どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
点検時や車検時に行うことが多いタイヤローテーション。
なんとなくタイヤローテーションが車のメンテナンスに必要だと思っている人は多いと思います。
ですが、具体的な効果やなぜやるのか?についての必要性など詳しく知らない人も結構居ます。
タイヤローテーションはタイヤの寿命に大きく関わってくるので、効果を知っておいてそんはないと思います。
そのため今回の記事では、タイヤローテーションの効果やローテーションするタイミングについて詳しく解説していきたいと思います!
Contents
タイヤローテーションとは?
タイヤローテーションとは車に履いているタイヤの位置を変えることを言います。
タイヤローテーションの効果はタイヤの寿命が伸びることです。
タイヤのローテーションをしてタイヤの溝の残量を均一にすることで、タイヤ交換時期をバラけさせることが無く、4本同時に交換することが可能です。
またなによりタイヤローテーションをすることで、タイヤの溝の持ちが良くなるため、タイヤの寿命が上がります。
今の車はFF車(前置きエンジン前輪駆動)が多く、前のタイヤが減りやすいので、タイヤの溝の残量を4本均一にするためにタイヤローテーションは必要です。
FR車(前置きエンジン後輪駆動)もFF車同様に駆動輪が減りやすいです。
4WD(四輪駆動)の車は全部が駆動輪なので割と均一に減りますが、ハンドルと繋がっていて左右に動かすことが多い前輪のタイヤの溝が特に減りやすくなっています。
基本的には駆動輪や操舵輪によってタイヤの減り方が異なって来ますが、車種の違いでもタイヤの減り方は違います。
車種毎のに違うタイヤの減り方
車種によるタイヤの減り方の違いについてわけると、
- 軽自動車
- ワンボックス
- セダン
と分ける事が出来ます。
軽自動車は車重が軽いので左右に振られやすく、乗っているうちにどんどんタイヤのサイド(端っこ)が減り続けてしまいます。
ワンボックスは逆に車重が重い分左右に揺れてしまいますし、全体的に背が高いため左右に重心がよってしまいタイヤの端っこが減っていってしまいます。
セダン車は背と重心が低いため左右に振られることは無いのですが、セダンはタイヤにキャンバーと言われる直進安定性など決める際の角度が多めについていて、いつもタイヤが他の車種と比べて寝ている状態です。
そのためセダンはタイヤの内側だけ多く路面と接してしまい、内側がたくさん減ってしまうのです。
車種によってこれだけ減り方や減る原因が違うので、正しいタイヤローテーションのタイミングを知る必要があります。
タイヤローテーションの時期
メーカーなどで指定されているタイヤローテーションのタイミングは、5000~10000kmに1回or一年に1回の頻度でタイヤローテーションをすることを推奨しています。
ただタイヤローテーションだけ行う人は珍しく、多くの場合はその他のメンテナンスと同時にタイヤローテーションすることが多いです。
- 法定12ヶ月点検
- 車検
- スタットレスタイヤ履き替え時
多くの人はこれらのタイミングと合わせてタイヤのローテーションをしています。
どれも一年毎に行うメンテナンスで、タイヤの取り外しが作業に含まれているので、その時と一緒にタイヤローテーションをします。
タイヤローテーションの費用
タイヤローテーションをお店でする場合の費用は2000円くらいです。
ですが先程も解説したようにタイヤローテーションだけをお店に頼む人は少なく、他の点検やメンテナンスの時に一緒にお願いすることがほとんどです。
そのため特別タイヤローテーションが含まれたからと言って、追加料金が発生することは無いです。
法定12点検や車検時、タイヤ履き替え時の作業と一緒にタイヤローテーションもするため、それらの料金だけで収まるとこがほとんどです。
まとめ
今回の記事ではタイヤローテーションについて解説しました。
タイヤローテーションはタイヤの寿命に大きく影響してきます。
タイヤローテーションをすることで、タイヤの溝が均等に減るのでタイヤ交換が4本いっぺんに出来ますし、タイヤも溝も持ちがいいのでタイヤの寿命が伸びます。
タイヤローテーションの時期は5000km~10000kmでするべきだと言われています。
多くの場合、ほかのメンテナンスと一緒にタイヤローテーションをすることが多いですが、しっかりとタイヤローテーションをして、タイヤをいい状態で保ちましょう!
今回の記事がタイヤローテーションについて知りたい人の参考になれば幸いです。