どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
ネットで車を探す時に必ずある修復歴のアリ・ナシの欄。
実際に店舗で車を選ぶときも修復歴を気にされる方は多いかと思います。
車を買うなら綺麗な状態のいい車が良いですよね。
ですが修復歴有りの車は実際のところそんなに状態が悪いのでしょうか?
なんとなく気にしてしまうけど、なぜ修復歴がだめなのか?そもそも修復歴とは?って人も多いかもしれません。
そんな人のために今回の記事では、修復歴のことや事故歴との違い、修復歴有りの車の注意点などについて解説していきたいと思います!
Contents
中古車の修復歴とは?
中古屋の修復歴とは、車を修復したかどうかです。
車をぶつけたり事故したりすると、フレーム(骨組み)に傷が入ったり歪んだりしてしまいます。
バンパーやドアなどは交換すれば済む話ですが、フレームは車のもととなる骨組みなので底だけ交換するとかはできません。
よくぶつけやすいフロント部はその部分だけ交換することができますが、基本的に全てボルトなどでガッチリつながっているため、一部分だけ交換できてもその他の歪みが残ってしまいます。
そのフレームの歪みやクラック(亀裂)をフレーム修正機に掛けて直した場合、その車に修復歴がつくのです。
フレーム修正機とは?
フレーム修正機は、鎖に繋いだり部分的なボルトつけ、溶接などでフレームを機械につなげて、油圧や電気の力を用いてフレームを引っ張る機械です。
これを使って金属を直したときにだけ車に修復歴がつくのです。
この機械を使うと歪んだ部分が引っ張って元に近い状態に戻すことができます。
ですが一度歪んだ金属を引っ張っても完全に戻すことができないため、修復歴として車に残ってしまうです。
逆にこのフレーム修正機を車に掛けずに溶接やハンマーなどで叩いて金属の歪みを戻した場合には修復歴がつかないです。
大きく歪んでいない限りフレーム修正機を使うことがなく、小さな歪みだとそのまんまだったりハンマーなどで直していることも稀にあるため注意が必要です。
修復歴と事故車の違い
上記に書いた内容を読めばなんとなく分かるのですが、修復歴=事故歴ではありません。
というのも事故を起こしたからといって必ず修復歴がつくわけではないからです。
修復歴がつくのはフレーム修正機を用いて歪みなどを直したときだけなので、軽い事故でバンパーだけの交換で済んだり、フレームを修正するほどの事故じゃない限り修復歴がつきません。
なので修復歴ナシの車であっても、事故歴がある可能性があります。
バンパーやドアだけの交換で済んだ事故が合ったかもしれないので、気になる人は各部位の色の違いが傷のつき方などで把握する必要があります。
修復歴有りの車の注意点
修復歴有りの車を選ぶときの注意点は、
- しっかり直っているのか?
- どこがぶつかってどんな修理が施されているのか?
を知るのがとても大切です。
ネットで中古車を見ている場合は、鑑定士やお店側での項目があり書き出しているはずなのでよく確認するのが良いと思います。
店舗で見るときも同様に説明の義務が営業マンにはあるのでよく確認しておきましょう。
逆にこれを答えられない営業マンは、その車種についての説明はできてもその車についての理解が不透明なので購入判断の要素に含んでも良いと思います。
修復歴有りの車を選ぶメリット
修復歴はしっかりと確認しなくてはならないですが、逆に修復歴有りの車を選ぶことでのメリットがあります。
それは安く手に入れれることです。
修復歴有りの車は、他の車に比べて圧倒的に価値が下がっているので値段が安いです。
また先の注意点でも合ったように、しっかりと自分が欲しい修復歴有りの車の情報について知っていれば安心して乗ることができます。
そのため修復歴が有っても、それにより安全に安く車を買うこと出来るメリットもあるため、一概に修復歴有りは勧められないわけではないのです。
中古車選びで安さを取るのであれば、個人売買でも良いかもしれせん。
まとめ
今回は中古車の修復歴について解説しました。
修復歴はフレーム修正機に掛けた場合にアリやナシが決まるので、実際はどうなのか?をよく確認しておきましょう。
事故車が必ず修復歴に繋がるわけではないので注意!
逆に安さを求めて修復歴有りの車を選ぶ人もいるためなんとも言えませんが、しっかりと自分の購入基準や車の情報を整理して中古車を選ぶ必要があると思います
今回の記事が修復歴について知りたい人の参考になれば幸いです。