どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
車のバッテリーの寿命ってどのくらい?
車のバッテリーっていつ交換するの?
と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
結論からいうと、バッテリーの寿命は2年です。
というのもこれはバッテリーの経年劣化を考慮した寿命で、実際には搭載するバッテリーや車の使い方によって変動していきます。
今回の記事ではより詳しくバッテリーの寿命を解説すると共に、その他の交換時期の目安についても解説していきたいと思います。
Contents
2年経ったらバッテリー交換
先程解説したようにバッテリーの寿命は2年です。
これはメーカーが推奨する交換の目安で、ほとんどのバッテリーメーカーでは2年の保証をつけています。
そのため多くの方が車検と同時にバッテリー交換をされています。
ここで言う2年とは製造年月日から計算して2年ということで、交換してから2年ではありません。
バッテリーは何にもつなげていない状態でも、自己放電をしてしまうので徐々に寿命が減っていきます。
なので確認する時は必ず製造年月日を確認しましょう!
とはいっても実際バッテリー交換を行う車屋さんは在庫の入れ替えが激しいので、交換時期=製造年月日と捉えても良いかも知れません。
2年で寿命が来ないバッテリーもある
高性能なバッテリーになってくると、寿命が2年じゃない場合があります。
というのもバッテリーについているメーカー保証が異なってくるからです。
例えば高性能バッテリーで有名なパナソニックのブルーバッテリーカオスは、3年間のメーカー保証がついています。
なぜ3年もつけられるか?というと、自己放電料が少なく効率のいいバッテリーだからです。
沢山の電気を効率よく使えて、更に徐々に減っていく電気も少ないので、3年のメーカー保証がつけられるのです。
ただその分値段も高いので、どっちがいいのか?については一概に言えないところです。
バッテリー液の残量で交換
バッテリーの交換時期はバッテリーの液量でも確認できます。
多くの整備工場ではテスターを使って寿命を確認していますが、バッテリーの横から液量を確認すれば簡単に寿命を測ることが出来ます。
まずバッテリー内部にはセルという小さな部屋があり、それら6つの集まりで構成されています。
1つのセルに板が2枚入っていて、その2つを陽極板、陰極板と言います。
それを希硫酸(バッテリー液)という液体に沈めて電気を発生させているのです。
その希硫酸の残量を目視で点検することによって、バッテリーの内部の状況を把握できます。
液量の基準となるアッパーレベルとロアーレベルが決められており、液面がどの位置にあるのかで状態を見ることが出来ます。
ロアーレベルより液面が下の場合は、それだけバッテリーが消耗しています。
6つのセルがすべて少なくなっている場合も寿命が近いことになりますが、液面の減り方がバラバラで1つのセルが異常に減っている場合もあります。
液面の減り方がバラバラな場合は、それだけセルごとに電気にばらつきが出ているということなので、交換の時期が来ているといってもいいでしょう。
ただ高性能バッテリーの場合、横からバッテリー液面が把握できないのでこの方法は使えません。
電装部品の動きが悪かったら交換
電装部品の動き方でもバッテリーの交換時期を確認することが出来ます。
かなり感覚的な話になってしまいますが、エンジンを掛かりが前と比べて悪くなったりしたらバッテリーの寿命かもしれません。
エンジンを掛ける際に使用するセルという部品に、適切量の電気が行ってない場合にこのような症状が起こります。
一概にバッテリーが原因とは言えないので微妙ですが、一つの要因として考えられるので確認してみても良いかも知れません。
まとめ
今回はバッテリーの寿命について解説してみました。
バッテリーの寿命や交換時期の目安は
- 製造年月日からの経過年数(2年)
- メーカー保証の年数
- バッテリー液の残量
- 電装部品の動き
によって判断することが出来ます。
テスターとかを使わないのであれば、経過年数とバッテリー液の残量で点検するのがわかりやすいと思います。
きちんと自分で交換時期の判断ができるようになれば、車を乗っていく上でのバッテリートラブルの危険性を抑えることが出来ると思います。
今回の記事がバッテリーの寿命に悩む人の参考になれば幸いです。