どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
朝から準備して出かけようと思った時に、車のエンジンの掛かりが悪かったことはないですか?
エンジンの異常や車の故障と勘違いされやすいのですが、朝使うときの車のエンジンの始動性が悪いことは異常ではなく、車の仕様上仕方なの無いことなので焦る必要はありません。
- セルモーターの動き
- バッテリーの電力が弱い
- エンジンが冷え切っている
などの原因からエンジンの掛かり方が変わってきてしまうだけです。
今回の記事では異常や故障と勘違いされてしまいがちな、朝のエンジンの掛かりが悪い原因や理由について解説していきたいと思います!
Contents
朝のエンジンの掛かりが悪い理由
車のエンジンを掛ける時(始動)には、セルモーターを使ってエンジンを始動させています。
エンジンの掛かりが悪いときは
- セルモーターが上手く回らない
- エンジン側の抵抗が大きくて始動まで時間が掛かる
などの原因が考えられます。
セルモーターはバッテリーで作動させているのですが、朝などのエンジン冷間時にはバッテリーの容量が小さくなってセルモーターを動かす電力が弱い場合があります。
ただこの症状が朝だけではなく、常に起きてきたらバッテリーの寿命が近いかもしれません。
またエンジンが冷え切っているためその内部を循環しているオイルも同じく冷えています。
エンジンオイルはその特性上、温まっているときはオイルが柔らかく(サラサラ)、冷えているときはオイルが硬い(ドロドロ)です。
朝の始動時にはエンジンオイルが硬いため、それがエンジン始動の抵抗となってしまい掛かりが悪くなるのです。
オイルが汚れてくるとその特性が顕著に表れてきて、エンジンオイルに吸着された汚れがエンジン始動の際に抵抗になってしまうこともあるので、エンジンオイルは定期的に交換したほうが良いです。
冬のエンジンは更に始動性が悪い
車は冷間時にはバッテリーの電気が弱くなってしまったり、エンジンオイルが冷えていて抵抗になってしたりなどの理由からエンジンが掛かりにくいです。
特に冬の朝などはエンジンの始動性は更に悪くなってしまいます。
これは単純に同じ理由で、冷間時に掛かりにくいエンジンは冬だとさらに原因が色濃く出てしまうからです。
バッテリーは特に外気温に左右されてしまい、冬だと容量や比重の関係からバッテリー上がりも増えて来てしまいます。
本来の性能を出し切れていない冬の朝のバッテリーだと、セルモーターを回すのに十分な電気を供給できなくなり結果的にエンジンのクランキングが長くなってしまうのです。
エンジンがかからなくなったらどうする?
バッテリー上がりなどが原因で、エンジンがかからなくなってしまったらJAFなどのロードサービスを頼るのが良いです。
車のエンジンが掛からない原因の特定が出来ているのであれば、それに合わせた対処が出来ます。
ですが下記のように原因が特定出来ない場合も多くあります。
- バッテリーの不良
- セルモーターの不良
- エンジン自体の故障
このように様々な可能性が考えられる始動不良の場合はJAFなどのプロに頼るのが一番です。
JAFなどのロードサービス会社は年間で数千件以上対応してきているので、その場でも原因の特定が出来たりします。
原因が分かってから行きつけの修理工場に持っていき、整備してもらうのも一つの手です。
エンジン始動時や始動後に異音がする原因は?(おまけ)
何らかの故障があるときにはエンジンルームから異音が聞こえてきたりすることがあります。
- エンジンを始動するときだけに音が聞こえる場合はセルモーター異常
- エンジン始動から少しの間キュルキュル異音がする場合はファンベルト異常
と判断できます。
どちらも走行距離などによって交換時期や寿命が違うので、異音が聞こえたら点検をして原因を特定するようにしましょう!
それをそのまま放置してしまうと、大変なことになりかねないので必ず点検を行いましょう。
症状が分からずエンジンを始動させるのが怖い人は【Seibii】という、出張整備をしてくれるサービスを使うと良いです!
朝のエンジンが掛かりにくい原因【まとめ】
今回はエンジン始動が悪いときの原因について解説してみました。
朝のエンジンが掛かりにくいのは下記の原因があります。
- セルモーターの動き
- バッテリーの電力が弱い
- エンジンが冷え切っている
バッテリーが弱っていたりするときは良くないですが、冷間時や冬の朝はオイルの関係なども含めてよくあることです。
原因をしっかりと把握して、それでもバッテリーの寿命だったりするのであれば点検を受けてみるのが良いと思います。
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【グーピット】
今回の記事がエンジンの始動性の悪さに悩んでいる人の参考になれば幸いです。