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車のエアーエレメント(フィルター)とは?役割や交換時期を解説!

どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。

 

車のエンジンルームに取り付けてあるエアクリーナーボックス。

その中に入っているのがエアーエレメント(フィルター)というものです。

車検や点検時に交換をオススメされたことがあるかと思います。

ですがこのエアーエレメントが実際にどんな役割をしていているのか分からないから、交換すべきかどうか迷ってしまう方も多いかと思います。

そんな人のために今回の記事では、エアーエレメントの役割や交換時期などについて詳しく解説していきたいと思います。

エアーエレメント(フィルター)とは?

エアーエレメントとは、車のエンジンルームに取り付けてあるエアクリーナーボックスと言われるものの中に入っている部品です。

エアーエレメントはエンジンに取り込む空気のゴミを取り除くフィルターの事を言います。

エアーエレメントには乾式と湿式という2つの種類があり、車によってついているエアーエレメントが違います。

トヨタ車は乾式のエアーエレメントを使っている車が多く、日産車は湿式のエアーエレメントを使っている車種がほとんどです。

エアーエレメントの役割

エアーエレメントはエンジンに取り込む空気のゴミを濾過する役割があります。

エンジンはガソリン空気(酸素)を燃焼させて動力を得ており、このときエンジンに取り込む空気がきれいなほど良い燃焼状態を維持することが出来ます。

エアーエレメントがゴミを取り除かなければ、エンジンで燃焼を起こしているシリンダーに汚れた空気が入り込み、ガソリンと混ぜて燃焼させるときの妨げになってしまいます。

また空気中のゴミが燃焼時に必要な点火プラグの働きを邪魔して、適切な点火が行われず上手く燃焼出来なかったりすることもあります。

そうなるとアイドリング不調を起こしたりエンジンの吹け上がりが悪くなったりします。

絶えずエンジンは空気を取り込むため、エアーエレメントは空気中のゴミを取り除き続ける必要があります。

ゴミを取り除き続けたエアーエレメントは徐々に汚れていき、空気を濾過できなくなって来るため、エアーエレメントは適切な時期で交換する必要があるのです。

エアーエレメントの交換時期

エアーエレメントの交換時期は3万kmに一回です。

ですが多くの場合、この走行距離より早くエアーエレメントに汚れが堆積してしまいます。

ですが実際のエアーエレメントの交換時期は走行距離ではなく、

  • 目視の点検で汚れの堆積がひどかった時
  • エンジンの吹け上がりが悪くなった時

この2つの基準で交換時期を見るのが良いと思います。

都市部を渋滞をよく走る車などは特に汚れ具合が走行距離と比例しないので、これらの基準で交換をする必要があります。

エアーエレメントの汚れは、法定12ヶ月点検車検の点検記録簿に書いてあるとおり、各点検の際にエレメントの汚れを確認する項目が存在しています。

点検などのメンテナンスを行っていれば、汚れは目視で点検するので容易に汚れているかどうかが分かるはずです。

エンジンの吹け上がりに関してはプラグなどその他の原因も考えられるため一概には言えませんが、空気がしっかり取り込まれないエンジンは調子が悪くなりエンジンのレスポンスも下がるため、エアーエレメントが原因の一端を担っている可能性があります。

そのためエンジンの吹け上がりの悪さを感じたら交換してもいいと思います。

汚れやエンジンの調子の悪さが分からないのであれば車検ごとの交換でも良いのかもしれません。

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エアーエレメントの交換費用

エアーエレメントの交換費用は3000円~5000円です。

エアーエレメントの部品代が安く、エンジンルーム内の手の届きやすいところにエアクリーナーボックスがあるため、簡単に交換することが出来るからです。

エンジンに取り込む空気を綺麗にする役割があるのに、そんなに交換費用がかからないため車検毎に交換する人も多いです。

お店に頼まなくてもDIYで手軽に交換できるので、自分で交換できる人はエアーエレメントの部品代だけで交換すること出来るためDIYで交換してみても良いかもしれません。

エアーエレメントとエアコンフィルターの違い【おまけ】

よく間違われるエアーエレメントとエアコンフィルターですが、どちらも空気中に含まれるホコリなどのゴミを取り除くという点で一緒です。

ですが取り付いている場所が車外と車内で違ったり、汚れ方などが違ってきます。

エアーエレメントはエンジンルーム内(車外)に取り付いていて、オイル汚れやホコリによって真っ黒に汚れていきます。

またエアーエレメントが汚れるとエンジンに不具合が起きたりします。

エアコンフィルターは助手席側のグローブボックスの裏側(車内)に取り付いていて、ホコリや水分によってカビ臭くなったりして汚れていきます。

エアコンフィルターが汚れると、エアコンの風量が低下したりニオイが臭くなったりします。

どちらも汚れると不具合を起こすものなので、適切なタイミングでの交換が必要になります。

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まとめ

今回の記事ではエアーエレメントの役割や交換時期について解説しました。

エアーエレメントはエアクリーナーボックスというところに入っていて、エンジンが燃焼時に必要な空気を取り込む際に、空気のゴミを取り除く役割があります。

交換時期は3万km毎ですが、エアーエレメントの汚れ具合に応じて交換するのが良いと思います。

またエアーエレメントとよく間違われるエアコンフィルターですが、どちらも空気のゴミを取り除く役割があるので、使う環境や汚れ具合に応じて交換するのが良いです。

今回の記事が、エアーエレメントについて知りたい人の参考になれば幸いです。

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