どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
昔の車には当たり前のようについていたスペアタイヤ。
最近の車には標準装備でスペアタイヤがついていることは珍しく、オプションでスペアタイヤをつけるかどうかが選べる様になっています。また中にはスペアタイヤの設定がない車もあり、オプションで選べないのもあります。
なぜ今の車にはスペアタイヤが標準装備でつかないのか?またスペアタイヤの使い方や使う時っていつなのか?
色々な疑問が生まれてくると思います。
そんな人のために今回の記事では、スペアタイヤについて詳しく解説していきたいと思います!
Contents
スペアタイヤが減ってきている理由
最近の車にスペアタイヤが搭載されなくなった理由は燃費の改善のためです。スペアタイヤを車に搭載せず代わりにパンク修理剤に変えることで、車の総重量が減るので燃費がそれに応じて良くなるのです。
ハイブリットにしたりEVにしたりアイドリングストップを搭載してみたりなど、最近の自動車は環境と燃費に配慮した作りに移り変わっていっています。
その中で燃費改善を目指すとした「なるべく燃料を使わないこと」が燃費改善の糸口となります。
ハイブリットやEVでは電気の力を使うことで車を動かしているので、ガソリンエンジンを動力として使うことがないため燃費が飛躍的に良くなりました。アイドリングストップ車はエンジンの動いている時間を減らすという方向で燃料の節約を行い、燃費の改善に努めています。
せっかくエンジンに最新のテクノロジーを使って燃料の消費を抑えたところで、車自体が重いと必然的に多くのエネルギーが必要になります。それを避けるために車のフレームの材質を変更したり、作り方を工夫して車は軽量化がなされています。それの一貫としてスペアタイヤを搭載することが無くなりました。
今ではロードサービスも充実してきているため、パンクやバーストした際にスペアタイヤを使う頻度が減ってきているのも一つの要因だと思います。スペアタイヤを標準装備から無くすことで、少しでも車両価格を抑えるという意味もあるかもしれません。
スペアタイヤを使うタイミング
スペアタイヤが搭載されている車が減ってきているのは事実ですが、それでもスペアタイヤがついている車はまだまだあります。
またロードサービスが充実したからといって、完全にスペアタイヤに使い道が無いわけではありません。
先程もすこし解説しましたが、スペアタイヤを使うタイミングは2つあります。
- タイヤがパンクした時
- タイヤがバーストした時
これら2つのときはタイヤの空気が抜けてしまい、安全に走行することが出来ないので、スペアタイヤを使うべきタイミングとなります。
ロードサービスが使えてすぐ到着するときならいいですが、ロードサービスが到着するまでに時間がかかる場合や山道などロードサービスで使う牽引車が通れない道だと、どうにか自走しなくてはなりません。
パンクであればスペアタイヤの代わりに搭載されるようになったパンク修理剤を使えばいいですが、パンク修理剤は大きなパンクのときゃバースト時には使えません。そんな時にスペアタイヤが必要になるので使い方などしっかり覚えておく必要があります!
スペアタイヤの交換方法
スペアタイヤの交換は力が無いと使えなかったり手間がかかるので、コツや作業時のポイントをしっかり把握しましょう。
- サイドブレーキをかける
- スペアタイヤと車載工具を取り出す
- 交換したいタイヤのナットを緩める
- ジャッキをかける
- タイヤ交換
この手順でスペアタイヤへの交換は完了です。
タイヤの交換が済んだら逆の手順で元通りです。
作業時のコツやポイントを解説します。
- サイドブレーキをかける
サイドブレーキをかけることで車が安定してくれます。
- スペアタイヤと車載工具を取り出す
多くの場合は後ろの荷物スペース(トランク)のシート下にあります。無い場合は車の下についているので見てみてください。
- 交換したいタイヤのナットを緩める
ジャッキを掛ける前にタイヤナットを緩めることで力が入りやすく、車載工具でナットを緩めやすい。
- ジャッキをかける
ジャッキポイントを確認する。
- タイヤ交換
交換するタイヤを車取り外したら車の下に入れて、ジャッキが落ちても隙間が空くようにすると安全に作業が出来ます。
スペアタイヤの注意点
スペアタイヤを使うタイミングや交換方法が分かったと思いますが、スペアタイヤを使う時に注意しないといけないことがあります。
- スペアタイヤは応急処置用
- スペアタイヤは小さいので運転感覚がズレる
- 高速走行(80km以上)は控える
これら3点です。
スペアタイヤは名前の通り予備のタイヤです。応急処置でしか無いためスペアタイヤ走行していて異常が無いからと言って、長期の使用は控えてください。
またスペアタイヤは通常のタイヤと違い専用のタイヤを使っていることが多く、大きさが通常のタイヤと異なります。そのため運転感覚にズレが生じやすいので事故には気を付けましょう。さらに専用のスペアタイヤは高速走行を想定して作られていないのでスピードを出す行為や高速道路には乗らないようにしてください。
なるべく早くパンクやバーストしたタイヤを交換することをオススメします。
まとめ
今回はスペアタイヤについて解説してみました。
燃費の改善が目的で標準装備じゃなくなってしまったスペアタイヤですが、使うタイミングはまだまだたくさんあります。
何かあったときためにスペアタイヤの交換方法をしっかりと確認して、トラブルに対応できるカーライフを目指しましょう!
今回の記事がスペアタイヤについて知りたい人の参考になれば幸いです。