どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
最近相次ぐ台風や大雨による水害。
大雨や台風による水害が起きると、川が氾濫したりマンホールから水が吹き出してきたりと、様々な角度から水が道路上に押し寄せてきます。
既に避難が完了しているのならいいのですが、車で避難中に道路の冠水に出会ったらどうすればいいのでしょうか?
また冠水した道路を渡ってしまい車が水没してしまったらどう対処すればいいのでしょうか?
そんな悩みについて今回の記事では詳しく解説していきます。
Contents
冠水した道路には入らない
大雨や洪水、台風が来ているときなどの水害時には、水が行き場を失い道路が冠水している事があります。
原則として、冠水した道路は避けるルートで車の移動をしましょう。
冠水しやすいの道路というのは、
- 線路の下をくぐる陸橋
- 坂の下などの低い土地の道路
- 川の近くの道路
などが挙げられると思います。
いつも通っている道であれば、どういうところが冠水しやすいのかなどある程度把握出来るとおもうのですが、見知らぬ道路だと難しいですよね。
またある程度把握している見慣れた道路でも、車を走行している最中に冠水している道路の水深を推し量ることは難しいです。
なので土地が低いところなど冠水しやすそうな道路には近づかず、遠回りでも平坦な道路を通ったほうが良いです。
車の水没には2種類ある
冠水した道路を通らないことは鉄則ですが、それを守っていても水害時には車が水没してしまうことがあると思います。
そんな車の水没には2つの種類の水没があります。
- 自力で抜け出せたものの車が完全に水に浸かった水没
- 自力で抜け出せず浮いてしまった水没
大きく分けてこれらの水没があるのですが、2つの違いは、
浅い水深での水没か、深い水深での水没か?です。
冠水した道路の水深を走行中に測ることは難しいので、浅い水深での水没も深い水深での水没もどちらもありえることです。
なのでこの2つに陥ったときの対処法について解説していきます。
浅い水深での水没の対処法
自力で抜け出せた水没なら車はまだ動けているということなので、なんとかなる可能性が高いです。
本来車はある程度水没に耐えられるように作られています。
なので自力で抜け出せたのなら、その範囲に収まっていることが多いです。
浅い水深で水没してしまったときはまず、タイヤや足廻りにフロントの外装が当たっていないか確認しましょう。
浅い水深と言えど水を押しのけて脱出しているので、ナンバーが曲がっていたり、足廻りのバンパーなどが凹んでタイヤに当たり走行に支障をきたしている可能性があります。さらに水を押しのけた反動で、足廻りの部品が歪んでいる可能性もあるので、修理工場などで点検をしてもらうと安心でしょう。
また一度足廻りなどの部品が汚れを含んだ雨水に浸かっているので、下廻りを重点的に洗う必要があります。足廻りの部品に水が溜まって錆びついてしまう恐れがあるからです。街中ではあまり無いと思いますが、海水を含んだ水だと更に錆びの進行が速いので注意が必要です。
深い水深での水没の対処法
深い水深での水没となると、車が水中に浮かんでしまい自力での脱出が不可能になってしまいます。
ここまで来ると、マフラーやエアクリーナーBOXから水が侵入してしまい、エンジン内部まで水が入って車は使い物にならなくなります。
なのでまずは車内からの脱出と車から離れることを考えましょう。
その際シートベルトバックルが壊れてシートベルトが抜けなくなったり、水圧によりドアが開かなくなったりしている可能性があります。
これらの道具を車内に常備しておけば、外れなくなったシートベルトを切ったり、水圧で開かないドアでは無く、車の窓をたたき割って脱出することが出来るので便利です。
車から脱出できたらなるべく速く車から離れるようにしてください。
車はいろんな配線やセンサーが取り付いてあり、バッテリーも車のエンジンルームに搭載されているので、水没時に漏電してしまう可能性があるからです。
車の近く(同じ水の中)に居ると車から電気が漏電した時に感電してしまう恐れがあります。
またハイブリッド車やEV車はガソリンエンジンの車より電気を多く使っているのでその場合は更に注意が必要です。
アイドリングストップ車はほとんどガソリンエンジン車ですが、使っている回路や電気系統が違うので合わせて注意が必要だと思います。
まとめ
今回の記事では、水没や冠水した道路などの対処法について解説しました。
最近は異常気象が多く台風や大雨による水害も多くなっているので、前より水没の危険性が高まっています。
そのため水没したときの対処法や冠水した道路ことなどを知っておくのは大切だと思います。
冠水した道路には近づかず、水没したときは車から脱出して車から離れることが一番の対処法です。
車がまだ使えそうでも、点検をして安全を確認した上で乗るようにしましょう。
水没時には任意保険が使える可能性もあるので確認してみましょう。
今回の記事が、車の水没や冠水について知りたい人の参考になれば幸いです。