どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
過走行の車や久しぶりに動かした車に多いのがエンジンからの異音や振動。
エンジンからの異音はエンジン内部の場合もあるし、エンジンに付属している部品から音が出ている可能性があり原因は様々です。
それと同様にエンジンからの振動が激しい場合も様々な原因があります。
今回の記事では、そのエンジンからの振動が激しい時の原因や対処法について解説していきたいと思います!
Contents
エンジンの振動が激しい原因
エンジンの振動が激しい原因は色々とあります。
そのなかで主に考えられるのはこれら4つの原因です。
- エンジンマウントの劣化
- エンジンオイルの交換時期
- エンジンの消耗や寿命
- エンジン廻りの異常
何故これら4つがエンジンの振動の原因になっているか、詳しい解説を入れていきます。
エンジンマウントの劣化
エンジンの振動で考えられるのはエンジンマウントの劣化です。
エンジンマウントというのは、エンジンを車体に取り付けている取付部にあるゴムの部品のことで、このエンジンマウントにより新車のエンジンは振動を抑えています。
エンジンは内部で爆発を行っているためどうしても振動が出てしまうのですが、このエンジンマウントがあるおかげである程度抑制することが出来ます。
逆にこのエンジンマウントが経年劣化(ゴム部品のため)や消耗してしまうと、ヒビや亀裂が入っていき、エンジンの振動を吸収することが出来なくなります。
そのため過走行のエンジンや新車時から年数が経っている車は、このエンジンマウントが劣化をしていてエンジンの振動が激しくなっている可能性があるのです。
エンジンオイルの交換時期
エンジンオイルの交換時期を大幅に過ぎてしまうと、エンジンの振動が大きくなってしまいます。
エンジンオイルはエンジン内部の金属摩擦を軽減するため、各部品の潤滑を行っているのですが、エンジンオイルの交換時期が過ぎ、エンジンオイルが汚れていたり劣化しているとこの効果が失われます。
そのためエンジン内部で金属の摩擦がおきたり、本来潤滑されてスムーズ動いていた内部部品が動かなくなってエンジンの振動が起きてしまうのです。
エンジンの消耗や寿命
エンジンの振動が激しいときはエンジン自体の寿命や消耗の可能性もあります。
これは過走行のエンジンや古いエンジンが該当するのですが、エンジンは使っていくうちにどうしても内部部品が摩耗したりしてしまいます。
そのため過走行などのエンジンは、エンジン内部自体が消耗してしまっている可能性が考えられます。
エンジン内部自体が消耗してしまっていると、エンジン内部の各部クリアランスが広がり、全盛期のエンジンより振動が激しくなってきてしまうのです。
エンジン廻りの異常
エンジン廻りので異常があるときにもエンジンの振動が激しくなります。
特に補機類のベルトやプーリーに異常があると異音が出たりもするのですが、それら自体の動きが変になり、それにつられてエンジンも振られたりするため振動が大きくなってしまうのです。
その他にも吸気用のエアクリーナーが詰まっていて、正しくエンジンに空気を送れない時や、プラグの点火がしっかりと行われていないときもエンジンの振動は大きくなります。
原因がエンジンじゃない場合は、
この3つ点検するようにしましょう。
エンジンの振動が激しい時の対処法
エンジンの振動が激しい時の対処法は
- エンジンマウントの劣化→エンジンマウントの打ち替え
- エンジンオイルの交換時期→オイル交換
- エンジンの消耗や寿命→オイル添加剤などで軽減
- エンジン廻りの異常→原因部分の部品交換や修理
となります。
リストにすると分かりやすいですが、この4つについて詳しく解説してきます。
エンジンマウントの打ち替え
エンジンマウントの打ち替えはそのまんまの意味です。
エンジンマウントの劣化によりエンジンの振動が激しくなっているのであれば、エンジンマウントを打ち替えて新品にすればエンジンの振動を抑えることが出来ます。
ですがエンジンマウント打ち替えは、エンジンを止めている部分を外したりするため、とても作業難易度が高いです。
簡単に打ち替えれればいいのですが、難しい分だけ工賃が掛かってしまいます。
そのためエンジンマウントの打ち替えは、どうしてもそのエンジンで快適に乗り続けたい人!にオススメの対処法なのです。
エンジンオイル交換
エンジンオイルの不足や交換時期がエンジンの振動の原因ならば、エンジンオイルを交換すれば簡単に治ります。
エンジンオイルを定期的に交換するのはメンテナンスとして大切なので、エンジンの振動が激しくなくても交換するようにしましょう!
オイル添加剤で内部の消耗や寿命を軽減させる
オイル添加剤には様々な種類があります。
オイル漏れやオイル上がりを抑えるためのオイル添加剤や、エンジンオイルに足すことでオイルの性能に付加価値をつけるオイル添加剤などたくさんです。
エンジンの振動が激しいときはエンジン内部の油膜を強化するオイル添加剤を使って内部摩耗を抑えてみたり、エンジン内部の汚れを取ってみたり(フラッシング)すればエンジンの振動を抑えられます。
エンジン廻りの以上は部品交換や修理
エンジン廻りの部品が異常を起こしてエンジンの振動が激しいのであれば、部品交換や修理をする他ありません。
エンジンの振動もそうだしエンジン廻りの異常もそうなのですが、ほっておくと振動だけではなく、エンジンに他の重大な異常(オーバーヒートなど)を巻き起こす可能性もあります。
そうなってしまわない為にも部品の異常は交換するようにしましょう。
まとめ
今回はエンジンの振動が激しい時の原因や対処法について解説しました。
エンジンの振動が激しい時の原因は
- エンジンマウントの劣化
- エンジンオイルの交換時期
- エンジンの消耗や寿命
- エンジン廻りの異常
これら4つです。
それに対する対処法が
- エンジンマウントの劣化→エンジンマウントの打ち替え
- エンジンオイルの交換時期→オイル交換
- エンジンの消耗や寿命→オイル添加剤などで軽減
- エンジン廻りの異常→原因部分の部品交換や修理
これでした。
リストで見ると分かりやすいですが、エンジンの振動が激しい時にはこれだけ沢山の原因があり、対処法も同じくあります。
これらを知っておくとエンジンの振動が激しい時に正しい判断が出来るため、参考にしてみてください!