どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
エンジンを冷やすのに欠かせない冷却水(クーラント液)。
冷却水が足りてなかったり劣化してくると、エンジンは高温になりすぎてオーバーヒートしてしまいます。
そうならないようにするための冷却水ですが、この冷却水に赤や緑といった色がついているのをご存知でしょうか?
自分で日常点検をしている方や、定期点検に車を出していたりする人は見たことあると思うのですが、冷却水にはそれを見てすぐ冷却水と判別出来るように着色されています。
今回の記事では、冷却水が着色されていることの意味や色毎に違いがあるのか?について解説していきたいと思います!
Contents
冷却水とは?
冷却水とは、エンジンが燃焼によって発する熱を吸収してラジエーターで放熱したりする、エンジンの温度が上がりすぎないように冷却する液体です。
冷却水という名前の他にも「クーラント液」「LLC」などと呼ばれたりもします。
エンジンはこの冷却水のおかげでオーバーヒートせずに済んでますし、冷却水がエンジン内部を循環することで適切なエンジン温度が保たれて、エンジンの性能をフルに引き出すことが出来るのです。
また冷却水には寿命が長い「スーパーロングライフクーラント(SLLC)」などもあります。
冷却水に色がついている意味とは?
冷却水を見て貰えば分かるのですが、エンジンを冷やすこの冷却水は緑や赤、青といった色がつけられています。
この色はエンジンオイルやブレーキフルード、ウインドウォッシャー液など多数存在する車の液量関係と判別がつきやすくするために色がつけられています。
また冷却水が何らかの原因で漏れたときには、色がついているため蒸発しても着色料が残り、漏れた部分の特定に役に立ちます。
冷却水が漏れてそれが蒸発すると、その冷却水の色が少しのこって白っぽくなります。
整備士はそれを頼りに原因がウォーターポンプなのかラジエーターキャップなのかの特定を勧めるので、冷却水に色がついていると助かります。
冷却水が漏れてエンジンがオーバーヒートしてしまうと大変なことにため、このような理由でも着色されているのです。
交換や補充するときは同じ色の冷却水を入れる
冷却水が着色されているのは、漏れの特定や判別のしやすさが理由となっています。
実際には色をつけることで冷却水の性能が上がるとかそういうわけでは無いのですが、これらの理由で色がつけられています。
車検時の整備や冷却水が減っていたりして、交換や補充をするときは同じ色の冷却水を使うようにしましょう。
色ごとに性能が決まるわけではないから良いのでは?と思いがちですが、同じ色の冷却水を入れてあげないと色が混ざり判別しにくくなるため、冷却水が漏れても特定しづらくなってしまいます。
また冷却水の状態を見る時に発色のいい色じゃないと、ラジエーターの錆や冷却水の汚れに気付きにくくなるので、交換する時や補充時には同じ色の冷却水を使うようにしましょう。
まとめ
今回の記事では冷却水についている色の違いについて解説しました。
冷却水は他の液量と判別がつくようにだったり、漏れた際の特定をしやすくするために着色されています。
また発色が良くないとこれらは意味がなくなってしまうので、交換や補充するときに他の色の冷却水を混ぜないようにしましょう。
今回の記事が冷却水の色について知りたい人の参考になれば幸いです。