どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
車を走行させる上で欠かせないのがタイヤ。
タイヤの溝が減っていると車検にも受からないし、なにより危なくて安心して走れないですよね。
実はタイヤの溝には
- 中央摩耗
- 両肩摩耗
- 偏摩耗
などがあり、それぞれの減り方に原因がありますが、主にタイヤの溝は空気圧によって減り方が変わってきます。
今回はそんなタイヤの減り方について解説していきたいと思います!
Contents
タイヤの減り方と原因
タイヤの減り方は主に3つの減り方(摩耗)があります。
- 中央摩耗
- 両肩摩耗
- 偏摩耗
この3つです。
それぞれの減り方に減ってしまう原因があって、その原因によって対処法も異なってきます。
一つずつ詳しく解説していきます。
中央摩耗の減り方と原因
タイヤの中央摩耗とはセンター摩耗とも呼ばれていて、名前の通りタイヤの中央(真ん中)だけ摩耗してしまうタイヤの減り方です。
これはタイヤの接地面の部分が平たく路面と接地せず。真ん中の部分だけ路面と接地しているため起きてしまう減り方です。
原因はタイヤの空気圧の入れすぎ。
タイヤの空気圧を基準値を超えて入れすぎてしまうと、タイヤは中の空気圧に押されて貼ってしまいます。
その結果真ん中の部分だけせり上がってしまい、路面と接地する時間が増えて、中央だけ摩耗してしまうのです。
こうならないためには、タイヤに空気を入れすぎることなく適正な空気圧で保つことが大切です。
両肩摩耗の減り方と原因
タイヤの両肩摩耗とはショルダー摩耗とも呼ばれていて、タイヤの両サイド(両端)
のショルダーと呼ばれる部分だけが摩耗してしまうことを言います。
これは先程解説した中央摩耗とは逆で、両端のショルダー部分だけが路面接地してしまうことがで起きてしまう摩耗です。
原因も中央摩耗と逆で、タイヤの空気圧が基準値を下回っているときにこの摩耗が起きてしまうのです。
タイヤの空気圧が低いとタイヤが張ってない状態なので、中央が路面とくっつくことはなく、両端のショルダー部分だけ路面とくっつくことになるので、このような摩耗になってしまうのです。
こうならないためには、タイヤの空気圧を適度にチェックする必要があり、適正な基準値を保つようにしなくてはなりません。
また大幅なタイヤの空気漏れは無いものの、タイヤがパンクしている恐れもあるため、そこの点検も合わせてすると良いかもしれません。
偏摩耗の減り方と原因
タイヤの偏摩耗とはタイヤの溝が均一に減らず、不均一な減り方をすることを言います。
大きく見れば中央摩耗も両肩摩耗もこれに入りますが、偏摩耗の代表的な例は片減りと言われる減り方です。
片減りではタイヤの外側だけor内側だけ減ってしまう摩耗のことで、タイヤのが路面に接地する角度(キャンバー)によって減り方が変わり、セダンやスポーツタイプの車、カスタムされている車でキャンバーが切っている(角度がついている)と内側の片減りになってしまいます。
これはキャンバーの角度が原因であり、それを戻すことが対処法となります。
また扁平タイヤなどもタイヤが薄い分減り方に差が出やすいため、このような片減りになることは多いです。
そのほかの偏摩耗と言われる減り方は、足回りのセッティング(アライメント)によるものがほとんどで、減り方の原因や対処法が異なってきます。
まとめ
今回はタイヤの減り方の種類について解説しました。
タイヤの減り方は
- 中央摩耗
- 両肩摩耗
- 偏摩耗
この3つがあり、それぞれに減る原因や対処法がありました。
空気圧の高すぎたり低すぎたりすると摩耗の原因になってしまうので、タイヤの空気圧を見ることはとても大切です。
またタイヤの溝は車検にも直結する部分なので気にするべきだと思います。
今回の記事がタイヤの減り方について知りたい人の参考になれば幸いです。