どうも、整備士のナノ(@nanoj5512)です。
新車を買ったばかりっていろんな不安がありますよね。
そんな新車のメンテナンスで一番最初に気になるのがオイル交換の時期です。
よく一般的には「新車を買ったら1000kmでオイル交換」など言われていますが、実際どうなのでしょうか?
結論から言うと「新車を買ったら1000kmでオイル交換すべき」です。
でもなぜ新車に限って1000kmで交換しないといけないのか?が分からないですよね。
そんな人のために今回の記事では、新車購入後1000kmでオイル交換する理由と合わせて、慣らし運転が必要かどうかについて解説していきたいと思います!
Contents
新車は最初の1000kmでオイル交換をすべき理由
新車は最初の1000kmでオイル交換すべきです。
これは昔から言われていることなのですが、新車時のエンジンは初期馴染みといった部品同士の摩耗が発生します。
その際に部品同士が動くのに最適化されるのですが、この時に金属粉が出てしまいます。
今の車は昔の車より金属粉は出ないものの、ある程度金属粉が出てオイルに吸着しているのでオイル交換すべきです。
初期馴染みで出た金属粉をエンジンオイルの洗浄作用によって汚れを吸着するので、金属粉を排出するのにオイル交換が必要なのです。
1000kmというのは新車のエンジンが初期馴染みを完了するまでの目安の距離なので、あんまり気にせず、新車時の一ヶ月点検の時にオイル交換をすればいいと思います。
またもう一歩踏み込むと、エンジンオイルに吸着された金属粉はエンジン内部を循環しているのでオイル・エレメントも通過しています。
オイル・エレメントはエンジンオイルが吸着した汚れを出来るだけ吸着して留めておく役割があるので、エンジンオイルに吸着された金属粉はオイル・エレメント内にも付着しています。
エンジンオイルを交換するだけである程度の金属粉は取り除けますが、もう一歩車に寄り添ったメンテナンスをしたい方はオイル・エレメントも一緒に交換したほうが良いと思います。
新車に慣らし運転は必要ない
新車に慣らし運転は必要ありません。
というのも、今の車はエンジンや足廻りの部品が昔の車に比べて性能が良くなって来ています。
特に昔の車は最初の初期馴染みがあるため回転数を上げすぎないなど、色々新車特有の運転をしなくてはならなかったのですが、今の車には必要ありません。
初期馴染みで金属粉は出るけど、回転数やスピードに関して神経質になりすぎる必要は無いのです。
もちろん、いきなりレッドゾーンまでエンジンをぶん回したりなど、高負荷な運転はすべきではないですが、普通に街中を走る分には気にしなくて大丈夫です。
【おまけ】オイルの粘度5w-30とはどういう意味?
新車時1000kmでオイル交換するのは分かって貰えたと思うのですが、実際オイルについては分からないことばかりですよね。
特に粘度については分からないと思います。
よく言われるオイル粘度というのは、オイルが一番冷えているときのオイルの硬さと、オイルがサラサラになって粘度を保てなくなる上限のオイル温度を示しています。
「5w-30」というのをオイル粘度指数といいます。
「5w」のwは冬(ウィンター)指していて、冬(冷間時)という意味があります。
「5」の数字が大きいほど冷えているときのオイルは硬くて始動性が悪く、「30」という数字が大きければ大きいほどオイルの粘度を保てる温度が高いということです。
今主流なのは「0w-20」というオイル粘度で、アイドリングストップ車やハイブリット車はエンジンを回すことがないので、始動性が良くてサラサラと抵抗になりにくい低燃費オイルを使っています。
まとめ
今回は新車のエンジンオイル交換時期について解説してみました。
今の車には慣らし運転が必要ないですが、エンジンの初期馴染みなどの関係でオイル交換は1000kmを目安にしたほうが良いです。
最初の一ヶ月点検の際にオイル交換をすれば、初期馴染みで出てきた金属粉は取り除くことが出来ます。
また気になる人はオイル・エレメントも交換するとより車に良いメンテナンスが出来ると思います。
今回の記事が新車のオイル交換時期に悩んでいる人の参考になれば幸いです。